恋愛エピソード

電光石火の最初の結婚

まだ23歳の頃でした。自分で言うのも変ですが、私は大学卒業後初めて務めた会社の営業部の若手エリートとして活躍していました。実績を出し、短期昇給も1年間で数回あり、、同時入社のOLさんや先輩女性の方たちからも人気者で、学生時代バンドマンだったこともあり、歌って踊れるセールスマンなどというキャッチフレーズを付け、毎日のようにOLさんなんかと遊んでいました。食事やエッチに誘ってもほぼ成功していました。独身生活を謳歌するというやつです。
そんな毎日を送っている時、東京から女性が転勤してくるという噂が社内に走りました。私より4歳ほど年上ということ。若手クリエーターとしてバリバリということ。そんな情報が入ってきました。転勤の理由は勤め先の新規事業部の責任者という肩書でしたので、期待されているのはよく理解出来ました。
そんな彼女がいよいよ赴任。朝礼で挨拶がありました。ルックスはまあまあなのですが、態度が大きいとてもでかい女でした。ふーんと思いながら、直接仕事の接点がないので、会話を交わすこともありませんでした。ある日会社の有志主催で東京から赴任してきた彼女の歓迎会を開こうということになり、私もお誘いを受けました。興味津々でしたので、もちろん参加しました。
お酒を飲み、カラオケを歌い盛り上がってきたところで彼女と私は隣同士の席になりました。赴任の挨拶の時にでかい態度でしたので、新潮170cm以上の大女かと思っていましたが、隣に来ると150cm半ばのキュートな女性でした。お酒も飲めるし、会話も弾み、意気投合しました。その日以来遊びに行くのは彼女一人になりました。彼女のひとりぐらしのマンションに雪崩れ込むのにそう時間はかかりませんでした。いつの間にか私は親の家を出て、彼女のマンションに暮らすようになりました。彼女は私より4歳年上です。いわゆる適齢期と言ってもおかしくありません。中途半端な関係をいつまでも続けるわけにはいかず、結婚について話すようになりました。そこからは超スピードで結婚の準備に入りました。出会って2週間で結婚を約束、約5ヶ月後に結婚式の計画を立てました。しかし資金がありません。二人の給料の一人分の半分で生活し、もう一人分プラスαは全て貯金に回すという荒業で資金をためました。私は23歳でしたので、披露宴に呼ぶ友だち関係は全員23歳。同じくお金がありませんので、仲間たちからは祝儀ではなく会費5千円一律にし、親戚一同の大人たちからはたんまりいただきました。マイナーなホテルでバンド仲間の生演奏というチープながらも盛り上がった披露宴で、収支を計算すると黒字になりました。
ただ、会社ではふたりとも期待されています。仕事も目一杯与えられています。披露宴は日曜日。新婚旅行はなし。披露宴当日だけそのホテルに宿泊し、翌朝はホテルから出勤しました。2週間で決意し、半年で式をあげる電光石火婚でした。